2005年 04月 01日
権利者の壁
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玄倉川の岸辺:タレントにはファンを大事にする義務がある …のか?
ニッポン放送が「ライブドアが経営権を握ると企業価値が下がる」と言っているのには、ちゃんとした理由がある。これがちゃんと発表されないからいろんな誤解を招いているのだが、この部分にはどこのメディアも触れようとはしない。インターネット上でもこれについて解説したものは見たことがない。裏の本当の理由。裏日記だから書いてやろうと思う。
実は既存のメディアだって、「これからはインターネットだ!」ってことにとっくに気づいていて、インターネットにどう進出して行くかは数年にわたっていろいろさんざんやってきた。いろいろさんざんやってきたが、技術的にも、ノウハウ的にももっといろいろできるはずなのに結果として現状のようなことしかできないでいる。何故できないのか?
それは、「権利者の壁」にぶち当たっているからだ。
権利者とは誰か?それは肖像権を持つタレント、又はその所属事務所だったり、アーティスト・作家を含む音楽業界、脚本家、etc...つまりは番組を作る為の部品を提供する者達である。
権利者たちは、今まで既存メディアには結構いいように使われて、搾取されてきたと思っている。これが基本的なスタンス。で、インターネットが登場したときに、これは大手のメディアにすり寄らなくても自分たちで情報が発信できて、金儲けもできる!と思って、メディアが手を出す前にネット上での権利意識を確立してしまった。例えば、某大手芸能事務所は自分のところの所属タレントについては一切ネット上での展開は認めず、すべて自社の有料サイトでしか出さない様にし、テレビ局のHPで広報写真も使わせない、という徹底ぶりである。もし無断使用を見つけようものなら、法外な金額を要求し、訴訟も辞さない、という態度。
あるいは、PRとして許諾はするが、勝手に複製されてはたまらないので必ず写真はフラッシュに埋め込むように、なんて言っている事務所もある。
音楽にしたって、ネットに流せばJASRACに訴えられる、ってことは皆さん良くご存知だろうが、最近やっと料率が決まって金払えば音楽流せるぞ〜ってことになったのだが、これがべらぼうな料率でとてもビジネスにならないようなもんだったりする。(JASRACネットワーク課参照)また、複製をされないためDRMは必須だし、動画についてはダウンロードは不可だったり、とさんざん条件をつけてくる。
このように、タレントも音楽も使わないで既存メディアがインターネット上でできることといえば現状のようなことがせいぜいなのである。つまり、権利者たちは「インターネット=NO!」なのだ。
考えてもみて欲しい。インターネット上でテレビみたいなことができるのなら、誰かがとっくにやってる。ホリエモンだってネットシネマとか立ち上げてるじゃん。でも、うまくいかないのはいつもこの壁にぶち当たるからだ。ネットで流すと言ったとたんに誰も出てくれなくなるし、使える音楽はインディーズものかフリー音楽だけ、ってことになっちゃうからだ。
こんな事情を抱える中で、インターネットとメディアの融合なんてのをやられちゃうと、ニッポン放送としては音楽はかけられないわ、タレントは出せないわ、構成作家もいなくなっちゃうわでどうやって番組作りゃいいんじゃい!って不安がものすごくあるはず。自社のアナウンサーとネットで使える音楽だけ流して一日中やってたら、これじゃぁ企業価値も下がるわな。
大物タレントが降板する宣言ってのはこういう裏事情を公表することなく結果を何とか予測させようとした苦肉の策だと思う。6月にライブドアがニッポン放送の経営権を握り、「明日から一日中放送をネットラジオでも流します!」と宣言したとたんにこれは現実のことになるので、皆よっく見ていて欲しい。
何でこれを公表できないかっていうと、公表したとたんに世間の批判の矛先が権利者に向くから。これで権利者達が世論の大バッシングを受けることになると、エンターテインメントビジネス全体が立ち行かなくなるだろう。それは、フジサンケイグループ以外の既存メディアにとってもものすごい痛手となるはずだから。おそらく、フジ・ニッポン放送関係者としては喉まで出かかったシーンが結構あったと思います。ああ、おいたわしや。
あ〜あ、書いちゃったよ。俺、つぶされるかも(半分マジ)
4/4てなことを書いていたら、こういう記事もあったんだ。
業務提携交渉で、ライブドアはフジと同放送に対し、放送とインターネットの融合を軸に放送番組の2次利用などを求めたが、フジなどは「出演者との著作権交渉など難問が多い」と説明するなど、認識の差が大きく合意には至っていない。
ね?
ニッポン放送が「ライブドアが経営権を握ると企業価値が下がる」と言っているのには、ちゃんとした理由がある。これがちゃんと発表されないからいろんな誤解を招いているのだが、この部分にはどこのメディアも触れようとはしない。インターネット上でもこれについて解説したものは見たことがない。裏の本当の理由。裏日記だから書いてやろうと思う。
実は既存のメディアだって、「これからはインターネットだ!」ってことにとっくに気づいていて、インターネットにどう進出して行くかは数年にわたっていろいろさんざんやってきた。いろいろさんざんやってきたが、技術的にも、ノウハウ的にももっといろいろできるはずなのに結果として現状のようなことしかできないでいる。何故できないのか?
それは、「権利者の壁」にぶち当たっているからだ。
権利者とは誰か?それは肖像権を持つタレント、又はその所属事務所だったり、アーティスト・作家を含む音楽業界、脚本家、etc...つまりは番組を作る為の部品を提供する者達である。
権利者たちは、今まで既存メディアには結構いいように使われて、搾取されてきたと思っている。これが基本的なスタンス。で、インターネットが登場したときに、これは大手のメディアにすり寄らなくても自分たちで情報が発信できて、金儲けもできる!と思って、メディアが手を出す前にネット上での権利意識を確立してしまった。例えば、某大手芸能事務所は自分のところの所属タレントについては一切ネット上での展開は認めず、すべて自社の有料サイトでしか出さない様にし、テレビ局のHPで広報写真も使わせない、という徹底ぶりである。もし無断使用を見つけようものなら、法外な金額を要求し、訴訟も辞さない、という態度。
あるいは、PRとして許諾はするが、勝手に複製されてはたまらないので必ず写真はフラッシュに埋め込むように、なんて言っている事務所もある。
音楽にしたって、ネットに流せばJASRACに訴えられる、ってことは皆さん良くご存知だろうが、最近やっと料率が決まって金払えば音楽流せるぞ〜ってことになったのだが、これがべらぼうな料率でとてもビジネスにならないようなもんだったりする。(JASRACネットワーク課参照)また、複製をされないためDRMは必須だし、動画についてはダウンロードは不可だったり、とさんざん条件をつけてくる。
このように、タレントも音楽も使わないで既存メディアがインターネット上でできることといえば現状のようなことがせいぜいなのである。つまり、権利者たちは「インターネット=NO!」なのだ。
考えてもみて欲しい。インターネット上でテレビみたいなことができるのなら、誰かがとっくにやってる。ホリエモンだってネットシネマとか立ち上げてるじゃん。でも、うまくいかないのはいつもこの壁にぶち当たるからだ。ネットで流すと言ったとたんに誰も出てくれなくなるし、使える音楽はインディーズものかフリー音楽だけ、ってことになっちゃうからだ。
こんな事情を抱える中で、インターネットとメディアの融合なんてのをやられちゃうと、ニッポン放送としては音楽はかけられないわ、タレントは出せないわ、構成作家もいなくなっちゃうわでどうやって番組作りゃいいんじゃい!って不安がものすごくあるはず。自社のアナウンサーとネットで使える音楽だけ流して一日中やってたら、これじゃぁ企業価値も下がるわな。
大物タレントが降板する宣言ってのはこういう裏事情を公表することなく結果を何とか予測させようとした苦肉の策だと思う。6月にライブドアがニッポン放送の経営権を握り、「明日から一日中放送をネットラジオでも流します!」と宣言したとたんにこれは現実のことになるので、皆よっく見ていて欲しい。
何でこれを公表できないかっていうと、公表したとたんに世間の批判の矛先が権利者に向くから。これで権利者達が世論の大バッシングを受けることになると、エンターテインメントビジネス全体が立ち行かなくなるだろう。それは、フジサンケイグループ以外の既存メディアにとってもものすごい痛手となるはずだから。おそらく、フジ・ニッポン放送関係者としては喉まで出かかったシーンが結構あったと思います。ああ、おいたわしや。
あ〜あ、書いちゃったよ。俺、つぶされるかも(半分マジ)
4/4てなことを書いていたら、こういう記事もあったんだ。
業務提携交渉で、ライブドアはフジと同放送に対し、放送とインターネットの融合を軸に放送番組の2次利用などを求めたが、フジなどは「出演者との著作権交渉など難問が多い」と説明するなど、認識の差が大きく合意には至っていない。
ね?
by mo_ura
| 2005-04-01 03:33
| 社会
