2006年 07月 03日
W杯日本敗退に思う
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Excite エキサイト : スポーツニュース<オシム氏、日本は弱い…代表監督合意“初仕事”は幻想砕き>
「サッカーは何が起こるかわからない」というが、それは弱いチームが勝つかもしれないということではない。強いチームにも、どんなアクシデントが起こるかわからない、ということだ。屈指のタレント軍団と言われたイングランドが、オーウェン・ベッカム・ルーニーを欠いては勝てなかったように、ロナウジーニョをFWに入れ、全く機能しなくなったブラジルのように。
正直、今回のF組の組み合わせが決まったとき、こりゃダメだ、と思った。死の組はFだと思った。2敗1分けはこのとき予想した通りだった。ただ相手が違ったが(オーストラリアには分けて、クロアチアには負けると思っていた)。いずれにしても、2002年の相手、ロシア・ベルギー・チュニジアに比べると格段に厳しいのは一目瞭然だ。
ただ、W杯自体が盛り上がらないのは困る。丁度地デジの普及だので薄型テレビやHDレコーダーなどの爆発的普及が見込まれることや、D通がFIFA公認の権利を獲得したことなどで「W杯特需」をあおらなければならない。ここで官民一体となった「日本代表応援団」が組まれることとなる。これは、経済のためだ。
そして、W杯が近づくにつれ、国民的な祭りが始まった。ちょっともののわかった人が日本代表に苦言を呈すると、「非国民!」の誹りが踊る。サッカーがわかっている人は「ちっ、マスゴミに踊らされやがって」と思いながら黙ってしまった。
そしてW杯本番。観ると聞くとじゃ大違い。今度は急に「日本は弱い」「世界のレベルにはない」といった論調。マスコミも急にジャーナリスティックになって今まで言えなかった正論を鬱憤晴らしのように書き立てる。ちょっと待て、そんなにひどくはないぞ、と思ってしまう。祭りの反動、後遺症だ。
オシム次期監督の言う「サッカー発展途上国」はその通りだが、W杯32カ国の中には発展途上国も参加できるのだ。2002年の組合せにはラッキーなことに強豪国がいなかった。だから16強に入れた。今回死の組F組を見てもなお「楽観論」が蔓延したことが問題で、それでも8強だ4強だという幻想を抱いていたのが問題なのである。
オシム監督は「日本は弱い」と認めなさい、と言っているが、弱い日本を応援するほどこの国のサッカー文化が成熟しているとは思えない。日本サッカー協会が「代表だけ」強化したツケが回ってきたように思える。
Jリーグの監督をやっていたオシム氏はそのへんのことをわかった上でどう舵取りをしていくのか?弱い代表でも国民全員が応援するようなサッカー文化をどうやって日本に育てていくのか、見ものである。
「サッカーは何が起こるかわからない」というが、それは弱いチームが勝つかもしれないということではない。強いチームにも、どんなアクシデントが起こるかわからない、ということだ。屈指のタレント軍団と言われたイングランドが、オーウェン・ベッカム・ルーニーを欠いては勝てなかったように、ロナウジーニョをFWに入れ、全く機能しなくなったブラジルのように。
正直、今回のF組の組み合わせが決まったとき、こりゃダメだ、と思った。死の組はFだと思った。2敗1分けはこのとき予想した通りだった。ただ相手が違ったが(オーストラリアには分けて、クロアチアには負けると思っていた)。いずれにしても、2002年の相手、ロシア・ベルギー・チュニジアに比べると格段に厳しいのは一目瞭然だ。
ただ、W杯自体が盛り上がらないのは困る。丁度地デジの普及だので薄型テレビやHDレコーダーなどの爆発的普及が見込まれることや、D通がFIFA公認の権利を獲得したことなどで「W杯特需」をあおらなければならない。ここで官民一体となった「日本代表応援団」が組まれることとなる。これは、経済のためだ。
そして、W杯が近づくにつれ、国民的な祭りが始まった。ちょっともののわかった人が日本代表に苦言を呈すると、「非国民!」の誹りが踊る。サッカーがわかっている人は「ちっ、マスゴミに踊らされやがって」と思いながら黙ってしまった。
そしてW杯本番。観ると聞くとじゃ大違い。今度は急に「日本は弱い」「世界のレベルにはない」といった論調。マスコミも急にジャーナリスティックになって今まで言えなかった正論を鬱憤晴らしのように書き立てる。ちょっと待て、そんなにひどくはないぞ、と思ってしまう。祭りの反動、後遺症だ。
オシム次期監督の言う「サッカー発展途上国」はその通りだが、W杯32カ国の中には発展途上国も参加できるのだ。2002年の組合せにはラッキーなことに強豪国がいなかった。だから16強に入れた。今回死の組F組を見てもなお「楽観論」が蔓延したことが問題で、それでも8強だ4強だという幻想を抱いていたのが問題なのである。
オシム監督は「日本は弱い」と認めなさい、と言っているが、弱い日本を応援するほどこの国のサッカー文化が成熟しているとは思えない。日本サッカー協会が「代表だけ」強化したツケが回ってきたように思える。
Jリーグの監督をやっていたオシム氏はそのへんのことをわかった上でどう舵取りをしていくのか?弱い代表でも国民全員が応援するようなサッカー文化をどうやって日本に育てていくのか、見ものである。
by mo_ura
| 2006-07-03 16:19
| 社会